投資契約におけるEXIT確保の可能性

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個人投資家でもベンチャー・キャピタルでも、基本的には投資した株式を売却して利益を得ることが重要ですので、投資したのに資金が回収できないというのは困ります。このために投資契約では回収を確実にするための条項が盛り込まれます。

当然、ベンチャー企業ですから失敗することがあります。そしてベンチャーの場合、失敗したら何も残らないケースも多いのです。ベンチャー・キャピタルにとって一番やってられない失敗は、実は倒産することではなくて、倒産しないことなのです。起業家からすれば倒産しないならいいじゃない、と思うかもしれません。しかしベンチャー・キャピタルにとっては、ファンドの償還期限との勝負でもありますし、倒産しなくて回収できないのが困るということなのです。

回収できないけれども生き残っているベンチャー企業のことを専門用語ではリビングデッド(Living Dead:生きる屍)と呼んでいます。リビングデッドを避けるために、ベンチャー・キャピタルは役員やオブザーバーを派遣してモニタリング(経営監督)を行います。ハンズオン投資といっても、ベンチャー・キャピタルのスタッフは限られていますし、一人で数十社の担当を持っているケースもありますから、手取り足取りのような指導を行うことは現実的に困難な場合があります。その場合には担当者の方で優先順位をつけて、上場が確実そうなところに手厚くサポートとなってしまいます。それは、上場でキャピタルゲインが会社に得られ、さらに担当者個人の成績となるわけですから当然です。担当者の訪問回数が減ってきたというときは、担当者が他の案件で忙しいということもあるでしょうが、あなたに関心が無くなったと考えておきましょう。

さて、投資契約書に「上場に向けて最大限の努力をする」という条項も盛り込まれます。ベンチャー・キャピタルから尻を叩かれないと動かない起業家は、おそらく成功することはないでしょうし、そもそも投資を受けるべきではありません。一般に、投資を受けるまではおべっかを使ったり、おいしい言葉を並べたり、接待したり、投資家もこれでもかというような歓待を受けますが、投資を受けてしまったらこっちのもの、後は適当でほったらかし、というような起業家も結構います。投資を受けた直後はそれなりの対応をしますが、段々ダレてくるし、うまくいかなくなると投資家の小言も増えますから、対応したくなるというのが現実なことは多いですが、結婚でも釣った魚には餌をやらない的なあの感じが起業家と投資家の間でも起こります。投資家が投資をした直後はお金も多少余裕がありますから、起業家も喜んで接待するのですが、投資家がよく考えてみれば、あれって俺のお金じぇねえか、と気づいたときにはたいてい手遅れになっています。

個人投資家にとっては、あんまりおいしい話をする起業家には近寄らず、ということでしょうかね。

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