ビジネスの設計図だと思って事業計画書を書け

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起業家の魅力を短期間で伝えられるものでもなく、投資家全員がその魅力を理解できるかどうかもわかりません。さらに言えばだれの目にも成功が明らかな新製品や新サービスというのも中々ありません。

そこで事業計画書を書き、説明することで、結果として説得力がある、将来性がありそうだと思って、投資してもらえる確率が高まると考えられます。それが事業計画書を書く第一の目的です。第二の目的は、事業計画を作成することで起業家の考えが深まり、実現可能性が高まります。

起業家に多いのが「事業を始めるために資金を調達したいのですが」との相談を受けます。これは当然のことなんですが、この事業でお客さまはどれくらいになると思いますか、市場規模はどの程度ですか、原価はどうなっていますかと基本的な質問をしても、答えられる人は多くありません。つまり起業家は思いの外自分のやろうとしている事業について深く考えていないのです。お金を投資してくれたらやろうではなくて、お金を投資してもらうためにここまで考えています、そういうレベルまで来ないと投資が出るわけないんですよ。

事業計画書はビジネスの設計図なんです。色々とビジネス展開を想定する際に間違いなくたたき台になるのです。きれいな図表や分厚い事業計画書なんて二の次でいいのです。事業計画書を作ることを通じて考えがまとまっていき、説得力のある話をできる可能性が高まります。そして事業の要点がきちんと事業計画書にまとまっていれば、投資家にも「これは面白そうだ」「しっかりと考えている」と思ってもらいやすくなります。これは投資家だけではなく、一緒に事業をやっていくパートナー等の他の関係者にとっても、これならいけるとやる気にさせられるツールなのです。話を聞いただけではそこまでやる気になりませんが、しっかりした事業計画書というビジネスの設計図があって、しかもそこには中長期的な収支が描かれていて、バラ色の未来を想像します。がぜんやる気が出てきますよね。想像は創造を生むのです。

また、事業は資金を集めて終わりではないのです。起業家の中には投資を受けたら、それで終わりという方もいらっしゃいます。そりゃ場合によっては数億を一夜にして手に入れられるチャンスなわけです。今まで宝くじでもあたらなければそんな大金が預金通帳に記されることもありません。「当たらなければどうということはない」のが人生なのでしょうか。

出資を受けたらフィーバーもいいのですが、投資家から大切なお金を預かって、その日に祝賀会ってどうなのよ、ですよね。でもいるんですよ、こういう人。投資は売上、費用は代表の生活費。こういう人が上手くいくことはないので、EXITはありません。ひたすら出資金を食いつぶすだけです。次の売上もまた、別の投資家の出資。その繰り返し。出資を受けられなくなったらしばらくは隠遁生活。新しい商売ネタを探して、投資家から出資を募る人生。自分のお客さまにはそういう人生を歩んでいただきたくないと思っています。

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