事業価値と企業価値の意味や違いとは

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企業価値には色々な言い方があって、しかし本当はどれも異なるため、一度は定義を整理しておきましょう。概ね3つの言い方があります。事業価値、企業価値、そして株主価値です。図示すると次のようになります。

言葉で表すと次の通りになります。

(a) 事業価値

事業から創出される価値です。

(b) 企業価値

事業価値に加えて事業以外の非事業資産価値(遊休資産、余剰資金)も含めた企業全体の価値です。

(c) 株主価値

企業価値から有利子負債等の他人資本を差し引いた株主に帰属する価値です。

正直何のこと言っているのかわからないと思いますが、M&A等で会社を売却したり、そもそも第三者割当増資をしてもらったりするときに必ずと言って出てくる言葉です。この辺は大雑把にだけ理解しておいて、専門家同士でやり取りをしてもらった方がいいでしょう。

もう少し詳しく見ていきましょう。事業価値は前述のごとく、事業から創出される価値ですが、事業活動によって得られる将来キャッシュ・フローの現在価値を意味しております。

企業買収の目的は、事業価値を取得することにあります。企業は事業の遂行のために必要な資産を投入し、キャッシュ・フローを獲得することを目的としています。企業は事業資産以外に事業上必要のない資産を保有することもあり、これは非事業資産と呼びます。例えば事業の縮小や撤退に伴って、工場を閉鎖する等のリストラを行うことがありますが、このような閉鎖した工場等の遊休不動産等が典型的な非事業資産です。

非事業資産は将来キャッシュ・フローを獲得するためには不要な資産であり、事業価値に貢献しないと考えます。そのため、非事業資産がある場合には、非事業資産は売却されるものとして、その売却価値を事業価値に加算して企業価値を算定することになります。ここで、事業で必要とする資金の水準を超えた余剰資金も非事業資産と考え、事業価値に加算する対象とします。

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