反社会的勢力との関係を遮断する業務が反映された形になっているか、反社会的勢力への実際の対応を定めたマニュアルが作成されているかを確認します。
1.反社会的勢力対応マニュアルの記載事項
(1) 反社会的勢力の基本方針
・指針の意義
・指針の位置づけ
(2) 反社会的勢力の定義
(3) 反社会的勢力排除のための対応体制
・連絡、報告、相談、対応の一連の意思決定フロー
・外部専門機関との連携の実施方法
・責任者の選出方法や研修等の受講に関する事項
(4) 反社会的勢力から不当要求があった場合の対応方法
・不当要求の手口、事例
・心構え、現場での対応方法
・連絡、報告、相談の方法の一連のフロー
・反社会的勢力対応担当部門の対応方法
(5) 反社会的勢力と一切の関係を遮断するための対応方法
・関係の発見方法、発見した場合の社内の連絡報告体制
・関係の遮断方法、遮断のための社内の連絡報告体制
・反社会的勢力対応担当部門の対応方法
(6) その他
2.取引相手の情報収集
証券会社や取引所の審査に対応するために、現在取引を行っている相手方の情報を入手する必要があります。与信管理等の審査で入手している情報で代替できるものもあります、反社会的勢力排除の観点から再度情報の見直しを行い、必要があれば最新の情報に更新する必要があります。なお、情報は以下のようなところから入手することになります。
・商業登記簿の確認
・業界での風評や、実際の取引担当者の意見・所管
・取引開始の経緯の確認
・取引上の懸念事項の確認、過去のクレーム等の状況
・有料データベースの利用
取引相手にいただけでも上場審査に引っかかって、今までの努力がパーになりますから、取引相手についても慎重に選別しましょう。
