事業計画書を作成するにあたっての売上高の計算の仕方

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売上高をどう考えるのか、その計算方法については、業種の特性を考え、最も適した方法を選び、他の方法もあわせて検討してみることになるでしょう。また、業界平均に地域事情などを考慮するなどして多角的に売上高を予測することが大切です。

(1) 設備が直接売上に結びつき、設備単位当たりの生産能力がとらえやすい業種

(製造業等)

算式:設備の生産能力×設備数×1か月日数

内訳:(部品製造業)機械2台、1台当たりの生産能力 1日8時間稼働で1,000個、1個当たり単価100円、1か月25日稼働。

売上予測:(1か月)100円×1,000個×2台×25日=500万円

(b) サービス業関係業種

(飲食店営業、理容業、美容業等)

算式:客単価×設備単位数(席数) ×回転数×1か月日数

内訳:(飲食店)顧客単価3,000円、席数20席、回転数1回転、1か月25日稼働。

売上予測:(1か月) 3,000円×20席×1回転×25日=150万円

(c) 労働集約的な業種

(自動車販売業、化粧品販売業、ビル清掃業等)

算式:従業員一人当たりの売上高(月間)×従業者数

内訳:(自動車販売業)従業者1人当たりの売上高(月間)300万円、従業者3名。

売上予測:(1か月) 300万円×従業者3名=900万円

以上のような計算方法を置き、市場の環境(競合他社の状況)、販売方法(直接販売、ネット販売、営業マンによる対面説明販売、代理店を用いる場合)、そして上記の数量ですが、なぜそれだけ売れるのかの根拠も説明できるようにしましょう。価格はその同業種の同商品やサービスと比較して検討しましょう。

一般にバイオベンチャーのように当初の売上が全く立たないようなビジネスもありますが、通常は単価がいくらで、いつ頃から、どれくらい売れるかということを考えてみましょう。全く新しい商品やサービスであるほど、その根拠づけが難しいものになります。また、その人の今までの実績が全く、あるいは対してない場合、いきなり数か月で数億円の売上が上がりますといっても、正直、投資家からしてみればとんちんかんです。そう書いても単なる大ほら吹きにしかなりません。本当に自信があったとしても、投資家に見せる計画は実現可能なものにとどめておいた方が良いといえるでしょう。上方修正はいくらしてもカッコいいモノ、下方修正はいつまでたってもカッコ悪いものです。

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