企業の使命は価値を高めることにあり

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企業というものはお金を稼ぐためのものです。いやちょっと待て。企業の存在意義は、従業員の自己実現の場でもあって、公器として社会的責任を果たさなければならないと思います。とかなんとか抜かしている奴もいますが、まず自己実現をする資格があるのは、その企業の経営者や役員ぐらいなものです。従業員が自己実現したいなら、自分で勝手にやってくれ、です。その自己実現したいものを何に置くかですが、そういった抽象的な夢を組織でかなえられるのはほんの一握りだと思います。

社会的責任だの、社会のためになんてことを目標に置くのは勝手ですが、そういっている奴は必ずボランティア精神が前に立って、お金を稼げない理由にします。まずは稼いでからやってくれ、です。余裕が出た後で社会的貢献をするなり、社会的責任を果たせばよいのです。社会的責任と言っても寄付すりゃいいというものでもなく、自分たちが生活していくとか、社会保険や税金を払う、従業員を食べさせていく、取引先にお金を支払う、こういうことでも十分すぎるほど立派な社会貢献です。従業員も給与がもらえて当たり前なんて思ってませんか?

そのため、企業はお金を稼ぐ場所であると徹底的に経営者の身体に覚えさせなければいけません。もちろん私も「世の中は金だ」とか「金でブイブイ言わせて好きなことやってやる」という人たちとはお友達になりたくもありませんし、近くで一緒の空気を吸いたくもありません。しかしながら、企業は「金だけじゃない」という偽善者野郎とも一緒にいたくありません。繰り返しますが、彼らは自分の会社で売り上げが上がらない言い訳にします。いやそんなことをして稼ぎたくはありませんと。そういう奴とはサッサと縁切りしましょう。時間の無駄です。

まあ、自分でやる分にはどんな言い訳をしても困るのは自分ですからいいのですが、とはいえ、従業員を雇ったら給与は払わなければなりませんし、社会保険や税金の支払い、そして取引先の支払いもあります。ましてや銀行から借り入れた場合は返済もあります。そういう人は「会社は金じゃない」とは言ってはいけません。思うのも勝手です。「会社は金じゃない」というのは、稼げない言い訳に使ってしまうのです。

少なからず、投資家に対しては「企業は金じゃない」と入ってはいけません。逆に「企業は全て金でんがな」も言わない方がいいです。その辺は淡々とやりましょう。いずれにしても企業はお金を稼ぎ、関係者に分配する箱なのです。そして投資家も重要な関係者でありまして、他の関係者と異なるのは、従業員は労働対価を受け取るだけ、取引先は業務対価を受け取るだけ、税金や社会保険は法律で決まった金額を受け取るだけ、銀行は元本の返済を受けてさらに利息を受け取るだけ、ですが、投資家は配当だけでなく、その企業そのものの価値を第三者に譲ることでキャピタルゲインを得ることもできます。もちろん紙っぺらになるリスクもありますが、リスクをおっているために労力以上の分け前にあずかるチャンスがあるのは投資家だけになります。役員や労働者の中でストックオプションを持っている人はまた別です。

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