投資家はEXITありき

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何度も繰り返しになりますが、投資家はあなたの夢や社会がどうなろうと知ったことではありません。あくまでも自分が投資したお金がいくらで、いつ返ってくるかを知りたいのです。そのために必要なのは、あなたがいくら投資してほしいかではなくて、いくら投資していただけたら、いつ頃にこれくらいになります。その根拠は~~~、と説明しなければなりません。いつ頃にこれくらいに、それがEXIT(エグジット)です。

プロの投資家にとって、株価評価にはDCF法ですが、それだけでなくて、利益がこの程度であれば、だいたい時価総額がこれくらいで、数年後、上場したとしたら自分の持ち分割合がこのくらいだから、これくらいにはなるかな。と直感的に考えています。理屈はともかくとして、儲かる可能性が高そうだと思えば投資してもらえますし、儲からなさそうだと思えば投資してもらえない、ただそれだけの話です。

結局はその収支がどの程度かをきちんと投資家に説明できなければなりません。あなたのビジネスを見ただけで投資家の中で収支イメージができることが重要です。そして将来のビジネス規模と、その実現の確実性がカギとなります。

正直言いまして、確実性を示す方法でそれこそ確実なものはありません。おそらく人が何かを信用するのは、その人の人格そのものです。例えば融資の場合、何年か事業を継続していることが条件ですが、銀行は融資をした場合、原則元本が返ってこなければなりませんから、今までの実績が継続することが前提になります。従いまして、実績次第です。もちろんその経営者の人柄もありますが。その点、投資の場合はもちろん返ってこなければ困りますが、ある程度、将来どうなるかわからないことも前提で出資しますから、この経営者であればきっとやってくれるだろう、ということでお金を出すわけです。

当然、そのベンチャー企業で既に売り上げや利益などの実績があればプラスですし、その企業を設立する前に経営陣が過去に行ったことのある実績(トラックレコード)を評価される場合もあります。まだ利益になっていなくとも、利用者が何十万人もいて、そこからキャッシュを生み出す方法を説明できるだけでもいいでしょう。また、有名どころのベンチャーキャピタルが出資しているとか、金融公庫が融資しているというのもプラスに働くはずです。後は投資家があなたの説明で腑に落ちるかどうかです。

実際に投資家と話をしてみて、全員があなたの考えが理解できるわけでもありません。人によって考え方やはまるツボが異なります。ですから、できる限り数多くの投資家と接触して、話を聞くことです。そして起業家は、成長の確実性を高めること、そしてビジネスの旬のタイミングを逃さないことが必要です。

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