ベンチャーキャピタルはベンチャー企業相手のプロの投資家です。そのため、少なからず経済合理的に行動する投資家です。起業後すぐにベンチャーキャピタルに話を持っていきたがる人も多いのですが、ベンチャーキャピタルの多くが起業後数年たってある程度軌道に乗ってからでないと出資してくれないところばかりです。
起業家の多くの勘違いと言いますか、エンジェルやベンチャーキャピタルに彼らが期待するのは、将来どうなるかわからないけれども自分の夢にかけてくれること、なんでしょうが、そもそもあなたの夢なんてどうでもいいんです。起業後すぐは収益が上がるかどうかわかりません。そこにお金をぶち込んだら、それこそただのバカというもの。ビジネスはギャンブルとは似て非なるものです。ベンチャーキャピタルの場合、他人からお金を集めてファンドを組成します。そのときにもし仮に、適当に投資して全部溶かしてしまったら、次にファンドの組成が難しくなります。ベンチャーキャピタルは、ある程度リスクの高い企業に投資をして、それが上場やM&Aをすることで、その投資金額が莫大に増えて、ファンドに投資してくださった投資家に対して、還元できることがその目標なです。あなたの夢の実現に付き合っている暇はありません。
最低限、ベンチャーキャピタルから振り向かれるビジネスを作りましょう。作れないのなら起業は止めましょう。あるいはきちんと外部の専門家にお金を払って、振り向かれるためのアドバイスを受けましょう。そういう最低限のことすらせずに、日本のベンチャー環境の悪口を言うのは止めましょう。だから日本にはFacebookのような企業は現れない、その前にあなたのビジネスはイケてますか?夢なら布団の中で見てなさい。
例えは正直良いものではないのですが、化粧をせずにすっぴんのままの女性がいて、すっぴんの私がモテないのは、あなたたち男の見る目がないからです、と言っている女性と何ら変わりがないわけです。確かにその女性の言うことは本質を突いています。ただ、色々な女性が努力をして、化粧で少しでも良く見せようとしているなかで、努力すらしない女性に対しては、残念ながら男としてはそれだけの評価しかできないわけです。
まず化粧をしましょう。もし化粧の仕方がわからないのであれば、専門家にお金を払って、よりよい化粧の仕方を身につけましょう。実際にYoutubeでメイクの仕方の動画は数多くありますし、きっと参考になるとは思うのですが、プロのメイクは本当にプロです。一度化粧をしてもらうと、その違いに驚きます。彼らというか彼女らというか、そのプロはおそらく、テレビの撮影前に、その人を良く魅せるメイクであったり、そのスタジオの環境を考えて、より魅力的に見えるメイクの仕方を知っているようです。それはYoutubeの動画ではわからないものなのです。餅は餅屋。所詮、ネットの無料情報は無料にしかすぎません。ベンチャーキャピタルにどう見せるか、それは専門家にお金を払ってやってもらった方が効果的なのです。かけるところにはおかねをかける、但し無駄なところにはお金をかけない。起業家としては当然のことです。何でも安く済ませようというのは、時間の無駄というものです。専門家にお金を払うことはあなたの大切な時間を買うことなのです。