野生の勘も大切ですが、事業計画、そして対応力が重要

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繰り返しになりますが、投資家はあなたに自分の財産を投資した後で、会社が様々な危機的状況に陥ったときにどう対応するのだろう、というところを見ています。「オレのイケてるビジネスに金出してくれよ、儲けさせてやるよ」というフィーリングで投資をすることはほとんどありません。

そういった、起業家としての「野生の勘」は当然重要なのですが、それで行動されても困ります。数字にしてみると、上手くいかないことがまずほとんどです。何億も売り上げが上がると思っていても、売上を上げるために思いの外広告宣伝費や、人件費などの経費がかさんだりしては、消費者が望む値段でそのサービスを供給できないことはよくあります。

仮に、「未だ誰もやっていない」新事業であったとしても、そんなに儲かるのであれば、次に誰かが真似するかもしれません。といいますか、儲かるのであれば、誰かがそれをかぎつけて真似をしやすい時代なのです。インターネットで見れば一目瞭然です。そのビジネスモデルも概ね丸裸です。ですから他の人が後から真似しようと思っても、強力な先行者メリットが築けるのかどうか、特許やノウハウによる参入障壁があるのかどうか、なぜ真似されても勝てるのか、あるいは真似は絶対にされないのか、ということを考慮しておかなければなりません。ひょっとすると質が劣っていても、激安で同じ効果を味わえるサービスが出てこないとも限りません。今は人間でしかできない仕事も、数年度にシステムで代替されるかもしれません。海外企業が日本語を駆使して入り込んでくるかもしれません。

販売される商品やサービス単価を開業当初から何年たっても同額で設定している計画も多いですが、競争が激しくなっても上手くいかせることができますか?

成功する起業家に共通している点は、事業の数字に関わること全てにおいて、具体的な質問をするときちんと返ってきます。ここで返ってこなければ、成功しているケースは全くありません。その前に投資すら受けられない場合がほとんどです。

事業をしたら、ある意味失敗するのが当たり前としたうえで、その失敗を最小限にとどめ、そうなったときにどうするのか、そのような対応力が求められます。その対応力がありさえすれば事業が失敗することはないでしょうし、投資を受けることも十分に可能だと思います。

アイデアだけで投資を受けようと思っても、それだけで投資をしてくれる人は稀です。この人ならなんとかしてくれるに違いない、そう思わせることができるかどうか、それは起業家のキャラクターもありますが、リスクへの対応の仕方にあると思います。そのためにはまず事業計画をしっかり組み立てたうえで、どこにリスクがあるかを事前に知っておかなければなりません。

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