資金難に陥った時にこの経営者はどうするのかを投資家は見ている

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実績のある投資家の方々も、計画が思い通りにいくことはみたことがなく、人を見て投資をしているというふうに仰っています。そもそも画期的なことで、今までに見たことのない事業であれば、計画通りに行く方が不思議です。むしろ粉飾を疑った方がいいです。

投資家は、事業が計画通りに物事が進まなかったときに、この起業家であれば臨機応変に軌道修正が可能かどうかを見ています。そもそも一緒に事業を進める役員や従業員でも、この経営者について行っても大丈夫かどうかを判断しているはずです。大企業ともなればあまり経営者のことは見なくても良いと思います。仕組みが出来上がっていて、変わりは誰でもいますから。しかしベンチャー企業ではそうはいきません。それこそ起業家、つまり経営者次第でどうともなってしまうのです。

ベンチャーであれば、ある程度経営が不安定であることは仕方ないとしても、経営者がある程度我々の生活費を面倒見てくれるのか、ここが重要です。大企業に勤めていらっしゃる方や公務員の方はおそらくわからないでしょう。ベンチャー企業は従業員への給料すら払えないこともないとは言えません。それが従業員なのだから労働基準法でも守られているとか、いざというときには労基に駆け込んで、なんて考えている方はそもそも中小企業なんかに就職してはいけません。ましてやベンチャー起業なんてもってのほかです。どんなに安月給でも、辛くてもブラック企業でも、安定したお給料の欲しい方は大企業へ何が何でも就職してしがみつくべきです。ただ、誰しも生活はあります。その保証が完全にないところで頼りになるのは、経営者がその場合にどうするのか、どういう人なのかを見ることです。

結構無責任な経営者には、俺は1円ももらっていないと言いながら、奥さんに食わせてもらっていることがよくあります。そういう経営者は、君たちは役員なのだから、給料に対する保証はなし、自分で稼ぐべきだとか抜かしてくるのです。で、儲けられたときに山分けするのだから、それでいいんだ、が口癖です。こういう奴には、一緒に仕事をしてしまう前に見抜きましょう。成功報酬だと言ってる奴に仕事ができた奴等いた試しがないです。結局成功報酬にしてしまうと、上手くいかなくても、費用も発生しないし、どうせ上手くいかせなきゃもらえないからいいやという気持ちになってしまうのが原因だと思います。当然、やって当たり前、できて当たり前のことは成功報酬型でも悪くはありません。

大幅に話がそれました。事業をやる以上、お金に無責任な奴かどうかだけは見抜いた方がいいのです。それは経営のパートナー、そこで働く従業員、そして投資家、全ての人がそのような目で起業家を見るべきです。お金が無くなったとき、こいつはどのような行動を取るのか、ということを。つまり資金難になった時に立ち直らせるだけの何があるのか。

どちらにしても、経営が不安定なのはベンチャー企業には当たり前ですから、それを超えるわくわく感を経営者から感じ取れるかが必要です。最低限、生活費は確保できることを前提とした上で。

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