起業家ならばベンチャー企業の投資支援環境を知っておこう

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皆様もご存知の通り、日本人があまりリスクを負いたがらない種族でもありまして、決してベンチャー企業の投資支援環境に恵まれすぎているとは言い切れない事実があります。

各国のベンチャー投資金額(単位:億円)

出所:『ベンチャー白書2016』一般財団法人ベンチャーエンタープライズセンター

上記は年間のベンチャー企業に対する投資金額ですが、2015年を見るだけでもアメリカ7.1兆、中国は2.5兆と比較して、1,302億円しかありません。アメリカや中国は投資額のアップダウンがありながらも、日本は安定的に低いといったところでしょうか。これではイノベーションも起こりようがありません。

この点に関して、ベンチャーキャピタリストの磯崎哲也さんは、「これは日本のベンチャーに投資される資金が少なすぎる、ということでは必ずしもないのです。ベンチャーにとっては、1社数億円の資金は大金で、それだけあればそれなりのことができます。・・・実際には「これは上場確実」「これは世界で通用する!」といったイケてる企業なんて、そうたくさんあるわけではありません。投資する資金を増やすだけで、イケてる企業が増えないのでは意味がないわけです。」と申されています。そういえば、実績がないのにかかわらず、やたら調達額だけを増やしたがる人が多い気がします。そういう奴に限って、お金があれば俺ならできると豪語しています。本当に優秀な人はお金がなくても何かしてますけどね。お金があれば何でもできる人はお金があっても使い切って以上終了ですよ。そんな無駄遣いしない人に誰がお金を預けるというのでしょう。

ちなみに開業率も他の国と比較すれば格段に異なります。例えば中小企業庁のデータによると、フランス18.7%、イギリス10.0%、アメリカ9.3%、ドイツ8.6%、日本4.5%(2010年)となっています。イケてるイケてないの前にまず開業率も低い現状です。ベンチャーに対する投資環境を改善するのは、資金供給側でなく、資金を受ける方がまず自分でリスクを取る姿勢をもって、イケてる自分になることです。イケたら資金を受けられ、そして結果を出して、ベンチャー投資はなんて儲かるんだ、と思わせること、そういった人たちが増えてこないと一向に良くなりません。

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