ベンチャー・キャピタルに聞いておかなければならないこと、まだまだある。

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ベンチャー・キャピタルに質問することをさらに上げてみましょう。

  • どのような業種やステージの企業に投資しているか

ベンチャー・キャピタルだからどんな業種でも対応してくれるわけではありません。それぞれ専門分野があります。大きなところであれば、どんな案件を持って行っても、誰か社内に専門家がいますから、対応してくれるかもしれませんが、独立系の小さなベンチャー・キャピタル、ブティック型では、IT系ならIT、バイオならバイオと決めているところが多く、そういったところにメカトロを持って行っても、うちじゃ検討できないよ、で終わってしまいます。

また、業種だけではありません。ベンチャー・キャピタルはファンドを組成するときに、投資家に対してリスクの説明をしており、シードか、上場間近かでリスクは相当異なるので、投資家そのものが異なるのです。つまりファンドは、どの段階のベンチャー企業を対象としているか、それぞれ異なると思って下さい。上場間近しか扱わないところに、シード期のベンチャー企業が訪問したら門前払いです。理由はリスクだけでなく、投資規模もあります。一般にシード期はリスク高目で出資金額も小さく、他方、レイター期はリスク小さめで出資金額も大きいのです。レイタ―期専門に、1,000万円投資して下さいといったら、小さくて相手にされません。それではシード期で2億調達したい?それなら規模は合致しているだろう?バカも休み休み言いなさい。

  • 担当者の配置転換の頻度は

独立系のベンチャー・キャピタルであれば、パートナークラスが担当してくれているならば担当は変わらないと思いますが、大手や銀行系であれば、社内移動がありますし、後者であれば出向解除で本社へ戻ることがあると思います。それなので、担当者の配置転換の可能性も訪ねておいた方がいいこともあります。二人三脚でやってきて、上場まで間近なのに、そういうときに配置転換されると寂しいものがあります。もう少し自分たちを見ていてほしいと思いますしね。逆に、対応が悪いし、遅いのでさっさと担当者変えてくれ!と会社に言うこともありますよ。

  • ハンズオンしてくれるか

ベンチャー企業はあらゆるリソースが足りていません。そのために、ベンチャー・キャピタルが経営にかかわってくれた方が、何かと心強いことが多いのです。ハンズオンとは、ベンチャー・キャピタル等の投資家が、資金を投資するだけでなく、役員や技術者、販売先(営業先)を紹介してくれたりもしてくれます。

中には、それほど役に立つでもなく、取締役会に出てきて何もアドバイスしないで終わりとか、文句をつけて終わりとか、ただうるさいだけってのもありますから、そういうのはハンズオンとは言いませんが、関わってくれる内容を尋ねておいた方がいいでしょう。

特に事業会社系のベンチャー・キャピタルから投資を受けたときには、その親会社と組める可能性が高まる半面、ライバル企業との取引ができなかったり、次のラウンドの投資を、そのライバル企業やその関連の投資家から、受けられなかったりもします。

なんだかんだありますが、どのベンチャー・キャピタルと組みべきかは、起業家のあなたと投資家との相性です。相性は理屈を飛び越えますよ。まあ、結婚と同じです。投資家を金ずるとみたら、うまくいかないこともありますよね。

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