未来のあるチーム作りをしたいもの、、、ですが

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過去の失敗は引きずるものです。特に投資家として関わった場合、投資した先が失敗したら、少なからず単なる失敗でしかなく、それしか投資していなければ、投資金がぱあになることですから、二度と事業に対して投資をしようという気すらなくなるでしょう。

そして、仮に投資をするときには、相当権利関係をがんじがらめにするか、お金を出した時点で返ってはこないものと覚悟をするか、あるいはよほど投資先を厳密に選ぶか、そうなるでしょう。投資家の方も否が応でも賢くなりますね。

ある人は伊万里焼を購入して、実は贋作を何億円もかけて購入してしまったこともあるそうで、「自分で痛い目に合うことで人を見る目や皿を見る目が磨かれる」仰っていました。贋作ですから数万円の品だったようですが、それを販売したブローカーも二度とその資産家の元には顔を出せなかったことでしょう、と思っていたのですが、その資産家はその後、そのブローカーとも交流をしていました。そのブローカーを紹介されたあとで、「あいつは俺に贋作を掴ませやがった」と言っていたものの、その資産家曰く「リスクを負わなければ、リターンも得られない」ですし、まさに虎穴に入らざれば虎子を得ずという、ことわざにある通りです。そのブローカーも故意ではなくて贋作だと自らも気づかなかったのでしょう。あるいはそのときは故意で資産家を嵌めたけれども、次はまともな案件をもっていかなければと相当プレッシャーになっていたことでしょう。

結局のところ、起業家側も投資家側も自分で負えるリスク以上のことは負えないということなのだと思います。特に投資家側からしてみれば、人を見る目がなかったということなのですが、逆にいえば、人を見る目はなくはないが、時代を見る目がなかったとくらい言っておける関係にとどめておければ、おそらく失敗させられた起業家とはまだ「次」もあるでしょう。

少なくとも、その事業に対しての成功を起業家だけでなく、投資家も責任を負うくらいの関係でなければならないと思います。そのためには起業家は事業計画をしっかり立てて、共感や事業に理解してくれる投資家を選択し、投資契約等の書面に落とし、関係者全員が努力をする。特定の人に過度な責任を押し付けない。

そうはいってももちろん主役であって責任を一身に追うのは起業家ですが、ベンチャー企業ははやり起業家の気持ちで方向性は決まってしまいます。そして次の新しいことを始める時に、「信頼がおける奴だ」と思われるか「信頼できない奴だ」とみられるかは大きな違いがあります。

未来はどうなるかは誰もわかりません。しかしそのときに投資家も起業家もお互いに高い志を持っているか、そして苦境に陥った時にも関係者間で利害をうまく調整できるか、そして事業に成功したときには当然ですが、失敗したときにも、関係者全員が何らかのプラスの価値を築くことができるか。起業家や創業メンバー、そして投資家も含め、そういったチームでありたいものです。

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