事業計画の出来栄えは出資を左右するか

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経験則上、2000年当時のネットバブルの時代は、ネット企業であれば企画書ベース(2~3枚のイメージ図)で投資を受けられたことも多かったことは確かです。しかしながらここ最近はそのようなレベルで投資を受けられることは極めて稀です。

しかしながら、事業計画書を細かく書けば出資してもらえるかというとそんなことはありません。受験勉強をたくさんやったからと言って志望校に必ず合格するとは限らないことは皆さんも経験済みでしょう。しかし受験勉強をたくさんやれば志望校に合格する可能性が高まることも確かです。言いたいことはポイントを押さえて事業計画書を書くことと、あとは起業家やビジネスの魅力次第です。事業計画書を細かく長く書くことに労力を割くよりは、売り上げや潜在顧客を増やしたり、といった、企業価値を高める活動に労力を割いた方が良いと思います。但し、バリューアップした根拠を事業計画書に効果的に盛り込むことです。

この点は独立系ベンチャーキャピタルであればあるほど、起業家や事業の内容が判断基準の大多数を占め、どちらかというと「創業者の才能や構想している事業の内容はすごいが、事業計画書がいまいち」でも投資してくれるケースはあります。しかし上場企業や上場企業の持つベンチャーキャピタル、独立系ベンチャーキャピタルでもそれなりに組織的なところについては、起業家や事業の内容が優れているところは当たり前として、事業計画書がしっかりしていないと正直お話しにもならないのです。投資家と言っても以上に多くのタイプがいるということをまずは理解してください。

あなたの目の前の担当者があなたの人柄にほれ込み、事業内容にほれ込んだとしても、その担当者が決済の責任者だったらいざ知らず、ある程度の組織体になってくれば、会社に投資案件を持ち帰って、上司に説明したり、パートナーであっても投資委員会等の期間に説明して投資を検討する必要があります。さすがに、そこで数枚にあなたのアイデアだけ書かれた資料で、説明できると思いますか?通常できませんよね。

その担当者が社内で説明して、周囲の人たちを説得しやすい資料を準備してあげなければいけません。ですからしっかりとした事業計画書が必要になるのです。つまり担当者が上司や投資委員会に説明しやすいように、必要な情報がきちんと盛り込まれていたうえで、しっかりした体裁で事業計画を書いておかなければならないのです。

しっかりした会社ではその後、ずらりとお偉いさんが並んで、そこでプレゼンを行うケースがあると思います。しかし事業計画書がしっかりしていなければそもそもそのプレゼンに呼ばれる可能性もなくなります。

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