人事・労務管理について上場審査で確認すべきこと

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上場企業は人事・労務制度をしっかりさせておかなければなりません。当然上場を目指す会社も必須です。以下、ポイントを記載しておきましょう。

1.上場審査における確認事項
(a) 従業員の状況

・正社員の人数、嘱託社員、顧問、契約社員、派遣社員等が存在するか。
・他社への出向者(派遣出向)、他社からの出向者(受け入れ出向)が存在するか
・従業員の平均勤続年数、年間平均給与
・管理部門には受入出向者は存在しないか、今後の業務増加に対応できるか
・従業員等の退職理由を把握・分析しているか

(b) 労務管理体制
・就業規則(付随する規定含む)は事業場ごとに所轄の労基署に届け出ているか。
・就業規則(付随する規定含む)は変更のつど、労基署に届け出ているか。
・従業員の出退勤、遅刻、早退、欠勤、残業等の時間は全て正確に把握、記録しているか。
・人事考課に必要な業績査定システム等の適切な社内制度が確立しているか
・人材育成のための階層別、職種(部署)別の研修制度が確立しているか
・時間外労働、休日労働に関する三六協定を毎年、事業場ごとに労基署に届け出ているか
・未払賃金があった場合、過去2年間に遡り、支払済みであるか。

(c) サービス残業の排除
・残業代算定の際の時間単位は定まっているか
・時間外労働(早出残業を含む)、深夜労働(22時~翌5時)、休日労働に対しては割増賃金が支払われているか。
・残業代は毎月定額となっていないか
・管理職(管理監督者)の深夜労働に対しては割増賃金が支給されているか

(d) 安全衛生
・事業場ごとに安全又は衛生に関する責任者が選任され、所轄の労基署に届出されているか。
・事業場ごとに産業医が選任され、労基署に届出されているか。
・安全委員会又は衛生委員会が定期的に開催され、議事録が作成されているか。

(e) 労働保険・社会保険の状況
・全て従業員(アルバイト・パート社員含む)は労災保険に加入しているか。
・正社員及び加入義務のあるアルバイト・パート社員は、雇用保険、厚生年金保険及び健康保険に加入しているか。

(f) その他
・従業員解雇の状況及び手続に問題はないか。
・労基署、社会保険事務所からの指導、勧告は改善されており、適正に運用されているか。
・労務管理全般について法令等への遵守の観点から定期的にチェックが行われているか。

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