起業家には起業責任というのがある。始めたからにはやり切れ。

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資金を集めて終わりにしないためにも、数字に落とすことがまずは大切になります。投資家はEXITによるキャピタルゲインを求めています。キャピタルゲインを出すためには、基本的には投資をした事業がキャッシュを生むことが必要になります。

キャッシュ、つまり利益のことですが、それは単価や数量等、売上や経費といった非常に多くの要素が絡んできます。漠然と考えていたときにはなんとなく儲かりそうだと思っていても、きちんと考えて見ると全然利益が出ないじゃないかということもしばしばです。

他に比較する対象もないほど画期的で競合もいない商品やサービスであればともかく、類似している事業があるならば、儲かる領域があれば誰かが先にやっていてもおかしくはありません。それでも利益を出すためには、他社よりも多くの顧客にアプローチできるマーケティングノウハウがあるとか、単価が少しばかり他社の類似商品と比較して高くてもお客さまが納得する魅力がその商品にあるとか、原価や費用を下げるノウハウがある等、色々な独自の要素を組み合わせた結果であるはずです。

気合とか熱意でお金が集まる場合がないとは言いませんが、きちんとお金儲けに繋がり、利益を出し、企業価値を高めることができなければ、投資家に報いることはできません。その前に投資家に大損をさせるだけでなく、取引先や従業員にお金が支払えずに困ったことになりかねません。事業が始まったら気合や熱意だけでは済まないのです。事業を始めてしまったことに対する責任が起業家には生じます。

日本の場合には、一度起業してしまうと辞めるにやめられない(辞めずらい)状況が多いと思います。融資を受けてしまうと、リコースローンしかありませんので、返済義務が生じます。稀に融資を受けた事業が実際は失敗していて他の事業で返済するということもあります(本当は銀行に説明しなければいけませんが)。従業員を雇ったら、解雇するには相当のコストがかかります。実際は倒産したらお手上げでしょうけれども。あとは労基に駆け込むとかどうぞご自由にでしょうね。

後、プロ野球の監督でコーチ経験や監督見習い経験なく、監督をして一年目から成功を収めることは稀なのと同じく、本来、会社の経営者も見様見真似でやってみて最初からそこそこ上手くいかせられるというのは本当ならばすごいことですね。大企業へ入社してしまうと、まず定年退職前にしか経営者になることはできませんし、その子会社の代表取締役になったからと言って、単なる管理職です。起業とは程遠いのです。経営者として大成功して次のベンチャーの経営者になるという人は本当に一握りではないでしょうか。

もちろんある会社で社長をやっていて、上場したのちに他の人に変わってもらって、また一から起業するという例もないわけではありません。引退してしまう人の方が多い気がしますが。そういった方がもう一度起業されれば、お金の調達も楽ですし、ネットワークもありますし、そもそも上手くいかせられたノウハウもありますから、いわゆる経営者としての経験があるという意味ですが、ビジネスでの成功確率も上がるのではないかと思います。まだ日本ではそのような流れができていないのが現状ではないかと思います。

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