投資のスケジュールや付き合い方

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ベンチャー・キャピタルと付き合いだしてから、実際に資金が払い込まれるまでは、ケースバイケースと言えますが、個人的な経験としては3か月くらい余裕を見ておくべきだと思います。意思決定が速い投資家は、むしろ個人投資家であったり、自分でファンドを組成して、自分で投資意思決定ができるファンドマネージャーであれば、2週間程度で払い込まれたケースもありますが、これは非常にまれなケースです。

ベンチャー企業と投資家は、事業計画書の内容も大切ですが、「相性」次第です。男女の関係でも同じだと思います。正直、ベンチャー企業と投資家でワンナイトラブなんて起こりようがありません。投資してもらいました、その次の朝には2倍にして返しました。こんなことはありませんよね。そういう風に出資を集めた投資家は、ほぼ間違いなく詐欺です。でも結構いるんですよ。金曜日に出資してくれれば、月曜日には2割ほど色を付けて返します、といって、全く音さたなくなる自称事業家が(笑)。運転資金がどうしても必要な時に奴らが使ってくる手ですが、もちろん初見の人にはそこまでのことはしません。奴らは手が込んでます。つまり、1度や2度は、その人の懐具合を見ながら、まず50万円借りて55万円を返します。次に100万円を借りて110万円を返します。ここで貸し手を信用させて、タイミングを見計らって、次に300万円をかります。2割ほど色を付けて返すといって。その結果、300万円を返さずそのままです。借りて返さないのはちなみに刑事事件としての詐欺ではありません、単なる債務不履行という民事事件です。

長くなりましたが、ベンチャー企業と投資家は長い付き合いにならざるを得ません。どちらかというと結婚相手を探すのと同じです。もちろん相性じゃなくて、「カネ」という割り切りの女性もいますが、大半はそうでもないでしょう。おそらく男女の関係は「相性」の方が強いでしょう。結婚しても結局離婚に至るのは、相性が悪かったからです。通常は結婚の場合、どんな相手かをよく確かめてからの方が上手くいくケースが多いのではないかと思います。もちろん交際ゼロ日というパターンもないわけではありません。そのため投資家の中には、同様にピーンときたら出資するという直感型の方も中にはいらっしゃいます。

さて、起業家として相手方となる投資家はどのような方がふさわしいかというと、それもまた個人差があります。他人からダメ出しされた方が伸びるタイプもいれば、他人から細かく口出しされると全くやる気が出ないという人もいるでしょう。通常は、他人の言うことをよく聞く起業家の方が伸びる可能性は高いと思います。他人の言うことをよく聞くとは、学校の良い子のように、先生の言うことには常に従うということではありません。自分を客観化できる人という意味です。投資家の言っていることが必ずしも正しいとは限りません。むしろ投資家の自分の成功体験を言って来るだけで、起業家にとってはそれがデメリットになる可能性もあるのです。投資家のアドバイスを自分の経営に生かせることがあれば、柔軟に生かす。意味がないと思えば、自分の中にストックしておき、使える場面があれば、あるいは少しアレンジをして使ってみる、ということです。

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