良い事業計画書の見分け方

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事業計画書には投資を受けたい企業の計画しか掲載していません。しかし実際のビジネスはその業界自体の市場規模、成長性や、業界の中での競争等、経済全体の要因が影響します。そこで、作成した事業計画書を業界やマクロ経済のレベルでどうなのかを常にベースに置いておかなければいけません。素人の事業計画書では自社のことしか考えていないケース、そしてマクロ経済のことは触れてあるのですが、事業の収益となんら関係していないケースが多く見受けられます。

参入予定の業界はどのような競争状態になっているのか、あなたの会社が参入したら、競合は何社いるのか、新しい市場であるからあなた会社一社なのか、あるいは魅力的な市場であれば数年後何社くらい参入してくるのか、その結果も踏まえての事業計画書になっているのかを考えておくということです。つまり数年度の業界の姿を想像できていなければなりません。

そして市場が均衡状態になった時のあなたの会社の規模はどれくらいでしょうか、人員は?売り上げ規模は?海外から巨額の資本を持った会社が日本の市場に参入する可能性はどうでしょうか。技術革新が起こってコストが削減されても、あなたの会社はそれに追随して行けますか?また数名や数十名であればあなたのマネジメント力は隅々までいきわたるでしょうが、もっと大きくなったら、そういった人材を確保できますか?

おそらく想像できないことだらけだと思いますが、起業家がその問題をわからない、ですませていたのならば、それは大した事業ではないのです。自分に自信が持てない話で取引先、顧客、従業員、そして投資家を納得させることはできません。何よりも自信が持てないから、投資家からお金を出してもらおうとしているのではありませんか?そして失敗しても投資家が損するだけだからいいとどこかで思っていませんか。ならば最初は融資を受けてやってみようと思ってもいいと思います。なぜなら絶対に上手くいくと思っているからです。

当然、全てのことは神様でもない限りわからないことも確かです。そしてベンチャー企業の事業計画には、往々にして予言の自己成就のようなこともあります。そしてそれを聞いて、投資家などがそうなると思うと思って投資してくれれば、想定した道筋や想定した結果は異なっても、最終的には成功することもあるのです。

銀行からの融資は返せなかったら、その通りにはならないかもでは困ります。ベンチャーはされもみたことがないことを具体的に形にするのが仕事です。そのためには周りの人を巻き込まないとできないことも多いのです。そうして事業計画書が合理的であり、実現可能性が高いと思わせられるものであり、起業家自体が、未来が実現すると真実力と、周りの人を信じさせるストーリー・テラーでなければならないのです。

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