金髪のきれいなお姉さんを見ると、「まさに天使が舞い降りた」と表現したくなるときも多いのですが、話をしてみるとそれが幻想であったことを知ります。そんな個人の趣味趣向はともかくといたしまして、特にベンチャー企業の創業時で関わってくださる個人投資家のことをエンジェル(天使)と呼んでいます。
お金を出してくれるときには天使なんですが、会社の経営しているときにはうるせー奴、うぜー奴、事業を失敗して金返せ、ということになると正直デビル(悪魔)にしか見えません。あるベンチャー企業の社長さんで、ヤクザから追われているので助けてほしい、と言われまして、自分もヤクザ屋さんは怖いので関わりたくなかったのですが、これも腐れ縁と思って、そのヤクザ屋さんに会いに行ったのです。ですがヤクザ屋さんではなくて、本当に普通の人で、その社長がいついつまでにいくら返すという話だったのがもう1年くらい、いつ返します、返せませんの繰り返しで、嘘ばかりつかれるのでとうとう怒り出したとのこと、そりゃ誰しも怒れば鬼悪魔、ヤクザ屋さんにでもなりますって。
上記の例は金銭貸借だったのですが、別の案件では投資とは名ばかりの金貸しだったパターンがあります。投資契約と書かれているので事業が失敗したらそれっきりのはずだったのですが、投資したお金を返せと言ってきた事例。しかもその社長さん、あまりに投資家対応が面倒になり、こともあろうか、せっかく投資契約を締結したのにもかかわらず、その後、金銭消費貸借の貸し借りの関係にしちゃったのです。
別の事例では、自分が知っている個人投資家の方で、なんか面白い案件ない?というから、儲かるかどうか話わかりませんのでご自分で判断なさってくださいと、紹介しました。ちなみにいつの間にか勝手に投資していて、いつの間にか勝手に失敗していたのです。投資家を紹介してくださってありがとうとか言われれば、投資したのかくらいわかりますが、何にも知らされていませんでした。しばらくたってから、投資家の方から、あなた(紹介した自分)
からのご紹介だったので投資して、損をした、あなたが代わりに失敗したお金を返してくれ、ときたもんだ。自分は儲かりますよとか、投資してあげてくださいとは一言も申しておらず、ご自分で判断してくださいと言っただけなのですが、そんな感じなのです。
日本には個人投資家なんていないんじゃないかと思いました。いないというのは間違いでいるのですが、極めて少ないと思った方がいいでしょう。以上長くはなりましたが、投資ということを理解している人は極めて少ないのです、投資ではなく単なる金貸しになっています。投資というのは事業に対するリスクを負うことであって、失敗したら以上終了なのが投資です。儲かったときは何も言わず、損をしたら返せは投資ではないですね。そこら辺を理解してくれる、プロの投資家だけを相手にしないと、本当に疲れます。結構、個人投資家の中には、投資を理解していない、単なるおっさんやおばちゃんも多いので気を付けましょう。
全く知らない個人投資家は、お金を出してくれるからというだけで付き合ってはなりませんし、知っている個人投資家であった場合、失敗したら猶更お金を返さないわけにはいきませんから、投資は損をすることもあることをよく理解し、よほど信頼関係がない場合には、付き合わないことをお勧めします。
投資家はプロのみ限定。これが私のスローガンです。