起業時に出されては困るおカネとは

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実はお金以外の目的で出資してくれるエンジェルの方が実は厄介です。この世は全て金かよ、と一般的にはお金のために行動することを卑しいとみなす方もいらっしゃいますけれども、金以外のために行動する方は一般的に清らかなイメージがあるのですが、この世界では何を隠そう厄介なのです。

起業当初はこれからどうなるかわからないのにリスクをおってくれたわけですので、起業家の方の人格や能力を評価してくださった結果なのです。そういう人たちは、事業のことを合理的に判断した結果出資をしてくださったわけではないのです。起業家としても、お金のないときに出してもらえるからという理由で、そのエンジェルの想いを考えずにお金を出してもらったりします。こういうときにこそトラブルが発生し、人間関係をこじらせる原因になります。

日本の個人投資家にもプロの人たちが増えてきましたが、その方たちにあなたの事業を純粋に評価してくださいと頼むと99%以上の確率で投資をしないことになると思います。それは彼らの嗅覚でこれは上場できないとかわかりますし、そもそも自分の専門外でよくわからないという場合もあるでしょう。そのようなプロが投資しないものだから、あなたのような事業に目くらで投資してくれる場合もあるのです。

そして突然エンジェルに買戻しをお願いしにいっても、上場した方が儲かるだろうにと思ったところで、向こう側は可愛さ余って憎さ百倍になるケースがあるのです。そもそも投資家(エンジェル)もアマチュアなのですが、そういったアマチュアエンジェルに投資してもらっちゃうあなた自体もまさにアマチュア起業家だと言っていいでしょう。このようなアマチュアエンジェルの場合、経済合理性で行動せず、行動が読めないことが多いので、エンジェルがデビルになってしまうことが少なからずあることは想定したおいた方が良いと思われます。

個人投資家が10%程度であれば問題ないですが、3分の1や半数を超えていたりすると間違いなくトラブル発生です。しかも個人投資家に投資をしてもらう場合には、投資契約すら結んでいないか、簡単すぎることも多いものです。例えば他の起業と合併をする、株式を第三者に売却をしてEXITする事態は想定していないことがほとんどでしょう。

個人投資家のデメリットを受けないために、優先株式を用いるなどして投資契約を締結することは、外部のコンサルタントからアドバイスを受けない限りは難しいでしょうから、最初から外部投資家の比率を低くしておき、人数も少なくしておくことが大切です。そして自分で最初から出資をして、会社をバリューアップ、つまり企業価値の根拠を積み上げてから外部の投資家に投資をしてもらうのが一番トラブルが少ないのです。

起業時には「足を引っ張る金」には手を出さないようにしましょう。

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